バリキャリは仕事と育児を両立できている

子供を産むと気になる「育児と仕事の両立」

なんなら、就活の頃から気にしている人もいるくらいです。入社面接で、「女性社員は育児との両立ができていますか?」と未婚の女子から質問が飛びます。

果たして、昨今のワーママは育児と仕事を両立できているか?

大手IT企業で10年働いた元バリキャリの筆者の答えは

両立できていない人はいません

実態はどうあれ両立とみなされるから」です。

え?どういうこと?と思いましたか?

大抵の人は「両立」がどんな状態か定義できていないんです。

だから、両立できてるのかできてないのか自分で分からない。

でも周りから見れば、生活が破綻してるわけではないから両立できているとみなされています。 

(私が見てきたバリキャリママはそうですが、皆さんの周りはどうでしょうか。)

両立できていない状態とは何か?考えてみましょう。

両立とは、仕事と育児それぞれが破綻していない状態です。

まず、仕事が破綻しているとはどんな状態か

会社員ならば、破綻なんてしません。ワーママ1人がミスしようが休もうが、会社はどうにか回っていくんです。

では、育児が破綻しているとはどんな状態か。例えば以下のような例を考えてみます。

  • お迎えは保育園でいつも最後の方
  • 連日、お惣菜やファストフードを利用
  • 子供の寝る時間は22時を過ぎる
  • ママが残業の日は子供のメンタルが不安定
  • ママがいなくて寂しいと子供が訴える
  • 土日も疲れてなかなか動き出せない

あなたがこんな状態だったら、どうですか?

「それは破綻してるでしょ」と思った人は、両立を定義できている人です。素晴らしい。

私は会社でワーキングマザーを沢山見てきましたが、こんな状態の人、普通にたくさんいます。本人がその育児に満足しているかは分かりませんが、不満を抱えてるとしても、周りから見れば「育児と仕事を両立できている人」です

つまり、育児も破綻なんてしないんです。

何をもって破綻とするか、自分の頭で考えない限り、本当に両立できてるのかなんて答えはないんです。

最近は、育児に力を入れすぎないことが美化されがちです。

「お惣菜だって使っていいよ」

「寝る時間遅くなるのも仕方ないよ」

「子どもは勝手に育つから大丈夫だよ」

そりゃあ、ママの負担を軽くすることは大事だから、そういうアドバイスは大事です。

子供にとってはママが笑顔でいることが幸せですから。

でも、

本当に毎日お惣菜でもいいか

本当に就寝時間が足りなくてよいのか

本当に寂しがる子供が勝手に立派に育つのか

よく考えたいものです。

正解はどこにあるか?

お子さんの様子を見るしかありません。

子供は一人一人全然違います。睡眠が多く必要な子、あまりいらない子、保育園でたくさん遊びたい子、家でゆっくりしたい子、本当に人それぞれです。

我が子のことをよく考えて、心から納得できる育児をしたいものですね。