女性の働き方に関する座談会は鵜呑みにするな

私が大手IT会社で働いていたとき、女性の働き方に関しての座談会がありました。私は、結婚前から何度か参加したことがあります。

ワーキングマザーになった今、座談会に対して思うことがあります。

会社の座談会では、以下のようなことを教わりました。

  • ファミサポはいきなり使えないから、事前登録が必要だよ
  • 病児保育というものがあるから事前登録しておくといいよ
  • 保育園激戦区では、無認可に入れて点数をあげてから認可に転園すると入れたりするよ

そのときは、そういう情報収集や事前の登録などが大事なんだなと思ったものです。それはそれで異論はありません。

でも今の私が後輩女性社員に伝えたいのは全く別です。

ワーキングマザーは、仕事・育児・家事に追われています。

このうち、どれを短縮したいですか?

私は、家事と仕事を短縮したいです。そして、できるだけ育児や自分のことに時間を割きたいです。

会社の座談会は、育児を短縮し、仕事を最大化する考えのもとで話をしているように感じました。仕事に時間を割かせるために、育児をいかにして効率化して短縮させるかという観点で語られています。座談会に参加していた若い頃は、それに気付いていませんでした。

座談会は、それはそれで会社の人脈作りには役立つので参加には意義があります。ただ、仕事や家事の時短についてはあまり語られませんので、自分が何を短縮したいのか、そしてその方法を自分で考えたほうが良いでしょう。

座談会では、ロールモデルとして優秀な女性社員が紹介されました。

  • 保育園は、延長保育を利用し、夕飯も保育園で食べさせる
  • パパが朝保育園に送り、ママがお迎えするので、パパとママが顔を合わせる時間は無い
  • 同じマンションでママ友を作り、土日はママ友に子どもを見てもらって助け合い

そこまでするほど仕事が好きなのは素晴らしいことだと思いますが、私の理想とは違いました。

「会社」としては、確かに、仕事にできる限り時間を割こうとする女性をロールモデルとして設定するのは自然なことです。

ただ、若い女性社員が、盲目にそれを目指すよう洗脳されることなく、自分が理想とするワークライフバランスを考えてもらえたら嬉しいなと思っています。